No,4256
こんにちは、整体院ぜろの若月です。
昨日に引き続きリハビリとしての事例を書いてみます。
足関節の底屈動作が苦手な人が多く、
結果として膝や股関節の痛みに繋がっています。
しかし足関節は背屈ばかりを指導されるのが日本の現状。
学校の体育やスポーツの世界でも子供の頃から
アキレス腱のストレッチは誰もがやったことがあるでしょう。
ふくらはぎの柔軟性は高い方が良いでしょうが、
しかし同等かそれ以上に下肢の前部や外側部の筋肉の柔軟性は必要です。
前脛骨筋や長趾伸筋、長腓骨筋など足関節の背屈動作を行う筋肉群は、
実はとても負担が大きく拘縮しやすい部位です。
アキレス腱のストレッチ姿勢は腓腹筋やヒラメ筋は伸張されますが、
前脛骨筋や長趾伸筋、長腓骨筋などは短縮して拘縮する可能性があります。
足関節は底屈動作も背屈動作も同等に行うべき関節です。
外反や内反も大切ですが、まずは底背屈ですね。
前置きが長くなりましたが、今日は股関節について書いてみます。
股関節の機能が低下して歩行が困難になっている人は多く、
その多くを占めている事例として股関節の内旋動作が苦手です。
股関節の内旋とは、脚の付け根から内側に捻る動作のことです。
トレーニングやリハビリの世界ではあまり重視されません。
なぜなら内股は危険、という認識があまりにも強く根付き、
股関節の内旋はすべきではないというイメージが広まっています。
内転動作は専用の筋トレマシンがあるくらいですが、
内旋動作に関してはあまり注視されていませんね。
しかし内旋動作は歩行においても重要なファクター。
出来ないのは問題です。
断りを入れておくと、加重時の内旋動作は危険ですからお勧めしません。
体重をかけている側の股関節を内旋させると、
股関節の軟組織を痛める可能性があります。
ダンスや体操など見た目を重視するような競技者は股関節を痛めるかもしれません。
ただし適切な方法であれば、むしろ股関節の機能を向上させてくれます。
実際に機能改善トレーニングのレッスンで
股関節内旋を強化する運動を取り入れていて、
お客様は結果的に歩行も日常動作も円滑になっています。
解剖学的な話になりますが、股関節の内旋動作を行う筋肉は主に6種類。
中臀筋・小臀筋・半腱様筋・半膜様筋・大腿筋膜張筋・薄筋の6つです。
それぞれの筋肉は股関節内旋以外にも重要な働きをしています。
ここから推察されるのは、股関節の内旋という動作は重要であるということ。
単純な表現ですが、しかし股関節の内旋動作は軽んじられるべきではないのです。
股関節内旋の機能が低下すると、股関節の外旋動作が出過ぎてしまい、
そして股関節だけではなく仙腸関節や腰仙関節に負担がかかるのです。
腰痛はもちろんですが、股関節そのものの痛みや、
動作制限が起きる膝関節にまで痛みは出てしまいます。
歩行制限が起きてしまいますから、歩く度に痛みが出るのですが、
あまりその原因が知られていませんね。
それも、内股は危険という誤認識が要因でしょう。
長時間歩くと痛みが出るのは、股関節内旋機能が落ちているかもしれません。
適切な整体院やトレーナーに確認してもらうのが良いでしょう。
それでは今日はこの辺で。
また明日。
整体院ぜろ
住所:神奈川県平塚市富士見町1−21
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