No,4270
こんにちは、整体院ぜろの若月です。
一昨日、昨日と歩行について書いていますので、
まだ触れていない上半身の脱力について今日は考えてみます。
歩行のポイントとして挙げたのは、
・二軸歩行
・片脚重心
・足の底屈、回内
・骨盤の回旋
・上半身の脱力
という五つの要素です。下半身が主ではありますが、上半身もポイントはあります。
脱力すべきというポイントはポイントとして弱い印象がありますが、
実は走るという動作でも重要な要素です。
上半身について誤解されている点は、
・胸を張る
・遠くを見る
・軽く肘を曲げて腕を振る
・肩甲骨を寄せる
などですね。
これは歩くときも走るときも行ってはいけない意識で、
移動手段としての歩行や走行とは真逆の考え方です。
あくまで歩行も走行も移動手段であって、
運動不足を解消するための手段ではありません。
移動とはあくまで目的の場所に行くための手段であって、
基本は余計な力を入れずに楽をすることが前提。
移動で疲れてしまえば、目的の場所で思うように行動出来ませんからね。
では脱力について具体的に書いてみます。
文字通りではありますが、下半身は意識して、
上半身は何もしない、ということです。
ポイントの一つに骨盤の回旋というのがありましたが、
二軸歩行と足関節の底屈動作や回内動作を行うと、
股関節の内旋動作が強まり、骨盤そのものが動かされます。
回旋するということですが、一歩踏み出す度に骨盤が足を踏み出した側に回旋します。
この骨盤回旋が非常に重要なのですが、
見た目にはほとんどわからない程度の回旋動作です。
僅かな回旋動作が腰椎、胸椎に伝わり、上半全体も回旋するのです。
そしてその上半身の回旋は、骨盤の回旋から起きているということが重要です。
上半身は自ら回旋動作を行うのではなく、
骨盤の回旋から伝わってくるから回旋されているだけ、ということ。
ですから上半身そのものは脱力していても、勝手に回旋するのです。
腕を振っているのではなく、腕が振られているだけ、ということですね。
しっかり歩行する、となると上半身ばかり頑張る人が多いのですが、
それでは何も改善しないばかりか、関節痛が起きる可能性があります。
重要なのは下半身。
下半身が適切に動かされているからこそ、上半身は余計なことはしない。
移動手段としての歩行はそういうものです。
この歩行を実践してからの効果を感じているのは、
もちろん私だけではなく一般の人たちも同じです。
運動を定期的に実践している人も、そうでない人も、
歩行に関しては不十分な要素は共通していることが多いからです。
二軸歩行、足関節の底屈・回内、骨盤回旋、片脚重心などに必要な筋力は、
一般的な運動では実はあまり鍛えることが出来ません。
というよりは一般的な運動指導者はそこを鍛えるための手法を心得ていません。
歩行はそれだけデリケートな問題になってしまっています。
おそらく人類の進化の過程でここまで歩行が問題視されることはなかったでしょう。
胸を張って歩いている方、残念な結果になるかもしれません。
それでは今日はこの辺で。
また明日。
整体院ぜろ
住所:神奈川県平塚市富士見町1−21
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