スポーツを日常生活の延長と捉えるべき

query_builder 2025/02/08

No,4204


こんにちは、整体院ぜろの若月です。

昨日はスポーツを長く続けるための考え方を書きました。

今日はゴルフを例に足りない能力を考えてみます。


胸郭や臀部の硬さが原因で腰椎の回旋動作が難しくなります。

腰の痛みが出てしまう人が多いのはこのためで、

具体的な解決方法として肩甲骨の回旋筋腱板や

仙骨や尾骨側の臀筋起始部を緩めることでした。


では緩めた筋肉はそのままで良いのか、ということですが、

残念ながら生活習慣を変えない限り必ずまた痛みや痺れは再発します。

生活習慣を変えるとは決して難しいことではありません。

胸郭や臀部の機能が低下しない工夫をするだけです。


しかしそれはあくまで痛みを引き起こさないための工夫であって、

ゴルフを上達するための身体能力向上のための工夫とは異なります。

ゴルフ未経験の私からすれば非常に難しく不安定なスポーツだと思いますが、

だからこそ相応に身体能力向上のための工夫をしないと

ゴルフの練習をするだけで痛みが出てしまう人は多いでしょう。


ではどういう能力が必要になるのでしょうか。

まずは大切なのは回旋力です。

私個人は施術スキルとして活用する能力ですが、

誰もが持っていて誰もが取り戻せる能力です。


先ほど上げた胸郭の機能を改善し、

胸椎の回旋角度を本来のそれに戻すことです。

そのための運動方法はありすぎるため書き切れませんが、

肩甲骨や鎖骨、肋骨を刺激するような運動をしましょう。


臀筋を主体とした股関節の回旋動作も同様です。

機能を改善して可動域をまずは正常に戻します。

少なくとも胸郭や股関節を動かして詰まりを感じるようであれば、

ゴルフをするような身体能力は発揮できません。


胸郭や股関節の機能が向上しても、

・片脚立ち

・肩甲胸郭関節の下制

・骨盤底筋群の意識

・足趾の意識

・重心の移動力

などなど、まだまだ身につけるべき事はたくさんあります。


そして、それらの能力は決してゴルフだけの必要なものではないのです。

痛みや痺れが出ている人たちは基本として、

生活習慣を真っ当に送るための身体能力が欠如しています。

スポーツも同じです。

先に挙げた能力は日常生活に不可欠です。

それを元に機能改善のレッスンを展開しているくらいですから、

生活習慣は身体能力があるかないかで痛みが出るかが決まります。


ゴルフという特殊なスポーツでも、

日常生活に必要な身体能力とは大きな差がありません。

ゴルフに特化した鍛錬を行い、日常生活にまで好影響。

本来の運動とはそういうものです。


痛みを引き起こさないための運動指導をしていると、

結果としてスポーツの成果が上がるのです。

最初からそれらを想定していた訳ではありませんが、

突き詰めれば健康とスポーツはある程度まで同じ路線に立つことが出来ます。


プロレベルにまでいって初めて、

日常生活の身体能力とは一線を画した能力が求められます。

一般生活者のスポーツレベルでは、日常生活の延長で問題ありません。

だからこそ本来はスポーツ指導者が生活レベルの引き上げまで考慮すべきですね。


ぜひそういう運動指導の下、怪我をしないスポーツ生活を送って下さい。


それでは今日はこの辺で。

また明日。


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整体院ぜろ

住所:神奈川県平塚市富士見町1−21

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