ストレッチすると痛みが増してしまうのは☆

query_builder 2025/04/03

No,4257


こんにちは、整体院ぜろの若月です。


今日もリハビリの要素を含めストレッチについて書いてみます。


歩行機能の一つとして足関節の底屈動作や股関節の内旋動作が現代人は衰えていて、

機能が低下したまま歩行を続け、そして年齢を重ねてしまえば骨格が変形することも。

仮に変形性膝関節症を抱えていても、足関節や股関節の機能を向上させれば

痛みや痺れを解消することは可能です。


しかしそれはあくまで機能改善トレーニングをする場合です。

自重トレーニングのことですが、とにかく自分の意思で身体を動かす必要があります。

自分の意思であれば神経が反応して筋肉は収縮します。

筋肉の収縮には主に3種類あり、簡潔に書けば

・筋肉の長さを短くして収縮する

・筋肉の長さを長くして収縮する

・筋肉の長さを変えないで収縮する

という収縮方法です。

どれも共通しているのは収縮して硬くなり力を発揮するということ。

そして神経が関わっているということです。

筋肉を収縮させる運動神経は、筋肉を収縮させるために存在しています。


ストレッチの問題点はここにあります。

例えば腿の裏側をストレッチするとして前屈するとします。

その姿勢を維持するために多くの筋肉が働きますが、

問題は腿の裏側まで意識して使ってしまっていることが多いということ。

使っている時点で神経は稼働し、筋肉は収縮してしまうのです。

先の表現でいえば、筋肉の長さを長くして収縮する、という状態。


これは筋肉が伸ばされているのではなく、硬くなっているということ。

言うなれば筋肉トレーニングをしていると同じです。

その改善策として、前屈の姿勢に必要な腹筋群の意識を高めて、

腹筋トレーニングをしているという意識でその姿勢を取ることです。

そうすれば結果的に腿の裏側が収縮しないまま長さが長くなるでしょう。


しかしそういう意識が持ちにくいストレッチ姿勢は多く、

アキレス腱(ふくらはぎ)のストレッチはその一例です。

例えば立っているだけでアキレス腱(ふくらはぎ)を伸ばせるという商品があります。

角度を調整して坂道を作り、乗っているだけで伸ばせるという。


これはどこの意識もしないで伸ばせるイメージですが、

立っている時点で足裏やふくらはぎを意識することになります。

これでは、筋肉の長さを長くして収縮する、ことになり、

筋肉が伸ばされている状態にはなりません。

むしろその姿勢は前脛骨筋や長趾伸筋、長腓骨筋などが意識されずに短くなるため、

収縮する機能そのものが低下してしまうのです。


この状態は同じ姿勢を長く取っている時に身体中に発生し、

例えば長い時間デスクワークした後に

身体が固まっている感覚は誰もが経験しているでしょう。

いつも通り動けるようになるまで時間もかかるはずです。


間違ったストレッチはこういう結果を招くということ。

身体のためにストレッチしているはずが、

実は身体の一部を硬くしているだけなのです。

皮肉な話ですが、これが事実ですね。


私がストレッチをほとんどやらないのはこれが原因です。

おかげでどこも痛みがありませんし、むしろ20代の頃よりも

肉体的パフォーマンスは向上している感覚です。


まずは間違ったことをやらない。

それが健康状態を良好にする基本的な考えです。

知識や技術なきフィットネスクラブや整体院は危険です。


それでは今日はこの辺で。

また明日。


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整体院ぜろ

住所:神奈川県平塚市富士見町1−21

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